・・・半年後(24週間後)・・・
律子と伊織のデュオはかなりメジャーなアイドルとしてあちこちのテレビやラジオに引っ張りだこになっていた。
あれから忙しくゆっくりとする時間が全く無く、毎日が忙殺されていた。
伊織も律子も仕事の方が忙しく、二人が変な気分になる余裕すら無かった。
律子の方は体調管理をしっかりやっていたのと見た目よりもある体力で何とか乗り切っていたが、伊織の方は流石に疲れてきていた。
そんな伊織の方は疲れで思ったように行かない事もあり、ストレスが溜まってプロデューサーに当たる事が増えていた。
「もう、アンタ何やってんのよっ!」
今日も伊織は時間がずれてバッティングしてしまったスケジュールに腹を立ててプロデューサーに怒鳴って当り散らしていた。
(やれやれ・・・。)
律子は苦笑いしながらその様子を見ていた。
「プロデューサー。流石に片方を潰す訳にいきませんから、私と伊織それぞれ一人ずつで出れるように手配して貰えませんか?」
「分かった。すぐに行って来るから。」
そう言うとプロデューサーは走って行った。
「あーもー!」
伊織はうさちゃんを抱えながらその場でジタバタしていた。
「伊織、プロデューサーが良い事用意してくれているみたいだから、もう少し我慢しなさい。」
「良い事ぉ?」
伊織はジト目で律子を見る。
「今週を乗り切ればスケジュールに少し余裕も出来るし、それまでは頑張りましょう。」
「ふんっ!分かったわよ!」
伊織は納得はしたようだったが、気持ちが落ち着かないのかうさちゃんを振り回しながら事務所を出て行った。
「あれは、かなり来てるわね・・・。プロデューサーお願いしますよ。本当に・・・。」
律子は溜息混じりに呟いてメガネを直した。

・・・一週間後・・・
「先週は本当にお疲れ様。」
「本当に冗談抜きに疲れたわよっ!」
伊織はプロデューサーに食って掛かる。
「まあまあ、それで今日は何ですか?レッスンっていう感じじゃないし。」
気圧されているプロデューサーと興奮している伊織の間に入って助け舟を出すように律子が聞く。
「ああ、実は今週末に営業で地方に出るのは知っていると思うが、それまで疲れを癒す為に温泉宿を用意したんだ。」
「ふ〜ん。温泉ねえ・・・。」
伊織は興味無さそうにジト目をして言う。
「特に美人の湯と言われている所でね。二人にもっと磨きをかけて貰いたい意味も含めて、温泉だけでなくてマッサージとエステのコースも付けてる。疲れ気味の二人に満足して貰いたいと思って社長に無理言って用意したんだ。」
(それで、最近社長にペコペコしてたのね。)
律子の方は正直少し感心していた。
「まあ、伊織。行って見てから文句言いましょう。んふふ、その時は覚悟して下さいね、プロデューサー。」
「あ、ああ・・・。」
メガネに手をかけながら意味ありげに笑って言う律子の言葉に少し顔をひくつかせていた。

一行が朝出発して夕方に着いたのは結構山奥にあるひっそりとした旅館だった。
部屋に専用で付いている露天風呂や外にある露天風呂、大浴場など設備は非常に充実していた。
「アンタの選択にしては結構良い所じゃない。」
髪を掻き揚げながらいう伊織だったが満更でも無さそうだった。
「プロデューサー良い所ですね。ちなみにここにはどの位滞在できるんですか?」
「週末の営業まで四泊五日と言いたいんだけど、一日前に打ち合わせなんかが入るのと移動なんかを考慮に入れて、二泊三日って所だな。その間ゆっくりと疲れを癒してくれると助かるな。」
少し申し訳無さそうにプロデューサーは言う。
「また、来週からスケジュールびっしり詰まってますものね。」
「まあね。それだけ売れっ子って事だから。それじゃあ、三日後の朝に迎えに来るからそれまでは自由にしてくれ。」
そう言うとプロデューサーは二人の前から去って行った。
「あーもー疲れたー。」
伊織はそう言うと、畳の上に寝転ぶ。
「まず今日は、マッサージ受けたり温泉にでも浸かってゆっくり休みましょう。」
「さんせーい!」
二人は着替えの浴衣をもって外の露天風呂へと移動した。
「良い景色ね。」
夕暮れ時に広がる露天風呂越しの景色はとても綺麗なものだった。

「うん。そう・・・ね。」
伊織は景色を見た後、焦点が律子の体の方へ写っていた。
(夕焼けに照らされて綺麗・・・。)
バランスの取れた律子の体は背中越しだったが、伊織を魅惑するには十分だった。
「ん?どうしたの?」
律子は視線を感じたので振り返って伊織の方に聞く。
「う、ううん。」
ちょっと顔を逸らして顔を赤らめる。ただ、夕焼けの色なのかどうかは判断つかなかった。
「伊織、綺麗よ。」
「えっ!?」
ちょっと驚いて逸らしていた顔を戻して律子の方を見る。律子の方から見ても伊織の全身を夕焼けが照らしていて年齢の割に成長している体を魅惑的に見せていた。
律子はちょっと興奮しながら眼鏡越しに妖しく微笑んでいた。
(この笑顔・・・。)
その顔を見上げながら伊織は色々思い出してドキドキしていた。
「久しぶりに特別レッスン・・・する?」
「・・・うん・・・。」
律子が言うと伊織は夕焼けで照らされている色より赤くなりながらもしっかりと頷いて返事をした。


律子:んふふっ、任せて伊織・・思いっきりイかせてあげる♪ 次は私にもして・・ 動画 アダルト動画 ライブチャット