プロデューサーがレッスン終了の合図をする。
ダンスレッスンをしていた二人の少女がレオタード姿でプロデューサーの前に駆け寄ってくる。
「レッスンためになりましたー」
「ありがとうございます。とてもいいレッスンになったと思います」
ツインテールのやよいは元気に、それと対照的に千早は一礼して感想を述べた。
「ああ、お疲れ。今日はここで解散しよう。各自ゆっくり休んでくれ」
プロデューサーはそういうと、手帳を広げてレッスン場から出て行ってしまう。
きっと他の仕事が詰まっているのだろう。
「ねえねえ、千早。シャワーあびてから帰ろ? 私もう汗すっごいよ」
プロデューサーがいなくなりレッスン場に二人きりになると、やよいが大げさに手で顔を扇ぐ。
目一杯ダンスレッスンを受けた二人の汗の量は確かに凄い物がある。
タオルで拭いてなければフローリングに落ちているくらいだ。
千早は頷くと少し大きめのタオルを抱えてシャワー室へ向かう。
「あ、待ってよー。もー千早ってば愛想ないなぁ」
千早に続くようにやよいが少しぼやきながらシャワー室へ入った。

ノズルを捻るとちょうどいいお湯が軽快な音を立てて飛び出てくる。
千早は長い髪をそのままにして、まだ少し冷たい足元のタイルに身震いしながらも気持ちのいいシャワーに身を任せる。
少し温めのお湯が、全体的にスレンダーな千早の身体を伝っていく。
「ふぅ…いいお湯」
小さく呟き、ほんの少しだけ目を開く。
目の前には鏡があり、ここで多少はセットなどができるようになっている。
その鏡に映った千早の身体は高校生というには少し凹凸が足りないような気がした。
千早は手をそっと胸に当てる。
「…せめて、もう少し大きければね」
当てると同時に小さくため息が漏れる。
プロフィールを見たときに確認したが、DUOを組んでいるやよいと同じとういうのは
彼女に少しだけダメージを与えていた。
「んー何がー?」
突然隣から声が聞こえる。
彼女の隣では、やよいがシャワーを浴びているはずだ。
千早のよく通る声は小さな呟きも独り言にしてくれなかった。

「あ…いえ、何でもないの」
そう答え少し顔を赤くする。
まさか「胸のこと」なんて話せるはずはない。
「うそうそ。何でもない声じゃなかったよー」
やよいの声がシャワー室に大きく響く。
こころなしかさっきより声が近くなっている気もした。
千早は少し首を後ろに向ける。
そこには何故か、隣でシャワーを浴びているはずのやよいがいた。
さっきまでシャワーを浴びていたのか、健康的な肌に水滴がついている。
「なーに悩んでるのー? 話してほしいかなー。パートナーじゃんー」
やよいはそういいながら、千早の後ろにくっつく。
「こ、こらっ、やよい。何してるの」
千早が少し大きい声を出す。
しかしそんなことで動じるやよいではなかった。
彼女は千早の手が胸にあることを目ざとく見つける。
「はっはーん。胸でお悩みなんだねー」
やよいの目がキラーンと光る。
それと対照的に千早の目は閉じられてしまい、赤かった顔がさらに赤くなる。
「図星だー。胸はねー揉むとおっきくなるらしいよー?」
やよいが少し悪戯っぽい声で、千早の耳元でささやく。
素早く手を前に回すと、千早の小さな胸を握った。
「あっ…こら、何するの。やめて、ね?」
「へへー千早のおっぱいかわいー。私と同じくらいかなー?」
やよいは千早の抗議を軽く無視すると、身体を千早の背にぎゅっと押し付け手を動かす。
千早の控えめな胸がやよいの手で形を変えられる。
「やめなさいって…あンっ…やよい、怒るよ…」
「やめなーい。それにその声、なんか甘いよー? どうしたのー?」
胸をいじられた千早の声が少しだけ甘く変わるのを、やよいは聞き逃さなかった。

その言葉で、千早の顔が爆発寸前まで赤くなる。
「くっ…そんなことないから。ぁっふ…」
千早が否定するがタイル張りの小さなシャワー室には確かに自分自身の声が甘く響いているのがわかった。
その声が彼女の心に火を点ける。
しばらくシャワー室には水音に混じった千早の吐息が響くだけになった。
控えめだが上向きの胸は張り、ピンク色の乳首が自らを主張するように硬くなる。
不意にやよいの左手が千早の顔の向きを変える為少し乱暴に動く。
後ろから抱きつかれ少し首が痛かったが、そんな事を気にしている余裕は今の千早にはなかった。
「ちはやぁ…すごく、エッチな顔してる…」
やよいのトロンとした声が吐息となってダイレクトに耳を攻める。
やよいは少し背伸びをして、千早の半開きになった唇に自分の唇を重ねた。
火照った身体に翻弄される千早に抵抗の力は残っていなかった。
不自然なままの体勢で侵入してくるやよいの舌を受け入れる。
慣れてないのかただ必死で舌を絡めるだけのキスだ。
「ん、ぁふ。…く」
息が苦しくなったのか、千早が唇を離す。
しかしやよいの唇は一瞬の休憩を許すつもりもない。
半ば無理やり千早の頭を押さえると、再度その小さい舌を突っ込んだ。
シャワー室にぴちゃ、ぴちゃ、とキスの音が響く。
唾液が絡まり、さらに音が大きくなっていった。
千早は頭を押さえられたまま、拙いキスに身を任す。
しかしそれだけでは物足りなくなっていった。
『欲しい。温もりが欲しい…もっと、もっと』
そんな感情が彼女を支配していく。
千早は首から下を滑らせる。
やよいとの位置を真正面にまですると、閉じた瞼を少しだけ開いて目の前の顔を確認した。

ツインテールにしたままの彼女の髪が切なげに揺れているのがわかる。
千早は微笑むように目を閉じると、口内を犯していた舌をきゅっと吸う。
びくっとした感触が彼女に伝わる。
安心させるように抱きしめると、自分の口の中で遊ぶようにしてやよいの舌を転がした。
「ぁっ…え、ふぁん…あっ…んぁ」
唐突の攻めに、やよいの力がふっと抜ける。
それと同時に千早の身体の力も抜け、腰がストンと落ちる。
「頭が…くらくらする…」
自由落下だけはなんとか避け、タイルに座り込んだ千早が唇を離し呟く。
「え…あ、だ、大丈夫!?」
彼女の呟きは半ば夢心地だったやよいの頭を正常値にまで戻す。
やよいの目の前には、火照らせたとは言えないほど真っ赤になった千早の顔があった。
「大丈夫、ただ少しのぼせてしまったみたい…」
千早心配をかけまいと、だるい感情を抑えて笑顔を作って見せた。
その後、冷水に近いぬるま湯を浴びながら体力を回復させた二人は手を繋いでレッスン場を後にしたのだった。


やよい:千早さん・・・戻ろう? ひゃんっ!いきなりっ・・ 動画 アダルト動画 ライブチャット