お仕置きをする宣言をしたやよいはその雰囲気を「嫌ではない」と捉えていた。
彼女は何も言わず、抱きしめていた腕の力を緩めると、片手で背中をなぞるようにして下ろしていく。
スカートまで手を滑らせたやよいは、そこで一度手を止めて千早の反応を見る。
千早は突然の「お仕置き宣言」とキスで頭が真っ白の状態になっていた。
だから手が動いていたことも気づかなければ、やよいの目に年齢とは不相応な艶が混ざっていることにも気づかなかった。
やよいは少し頬を膨らませる。可愛らしい仕草が、この場にはまったく似合っていない。
「千早。お仕置き、ね」
彼女は千早の耳にそっと息を吹きかけるようにして言う。
「っ…高槻さん、お仕置きって、何」
ぞくっとした感触が千早の意識を現実に引き戻す。
彼女にはその現実が妙に非現実に見えた。
「お仕置きはお仕置きだよー」
やよいはその反応に満足したように笑うと、ちょうどお尻の位置にあった手を動かすと同時に、千早の右耳の穴に小さな舌を滑り入れた。
千早は驚いたように身体を捻って逃げようとする。
が、やよいの腕がそれを押さえつけた。
やよいは逃げる千早の頭を追いながら、耳の穴を舐めていく。
荒くなった息が耳にかかり断続的に続くぞくぞく感と、スカートの上からまさぐられる手の感触が千早の抵抗を小さくさせていった。
「んっ…ぁ…」
千早の口から少しだけ甘い声が漏れる。
驚いた彼女は慌てて口を固く結ぼうとするが、やよいがそれを許さない。
短めのスカートに手を滑らせ、パンツの上からお尻の形を変えるくらいの力で揉みしだく。
「やだ、高槻さん…やめて」
千早が否定にならない否定を上げる。

しかしそれがやよいには気に入らなかった。
否定されたことが、ではなく未だに苗字で呼ばれていることが。
「やめないよー。それにお仕置きだもん、千早の意見はぜーんぶなし!」
そう言ってスカートの中の手をお尻から移動させる。
パンツの感触を探りながら、股を見つけると無造作に掴んだ。
千早が痛い、と抗議の声をあげるが無視する。
すでにしっとりと濡れていたパンツの中に中指を忍ばせる。
「うわぁ。キスだけでこんなになっちゃうんだぁ」
やよいは耳元で囁きながらパンツで圧迫されてる指を窮屈そうに動かした。
その動きは彼女の思惑とは関係なしに、千早に切ない刺激を与える。
「ひゃっ、だ…め、本当にだめ…や、んっあぁ…」
千早の声が一オクターブも高くなる。
レッスンで鍛えた彼女の声量はシンとした事務所どころか、外にまで響いてしまう程に澄み切っていた。
指を入れてみたはいいが、どうするのかわからなかったやよいはその反応に少し戸惑いながらも学習する。
緩慢な動きで刺激を与え続け、思い出したように唇を塞ぐ。
そうされる度に、千早の顔が蕩け声が高くなっていく。
彼女はそれでもなお否定の声を混じらせる。
実際否定ではないのだが、それを理解するにはやよいは子供だった。
動かしていた指を止めるとくりっとした大きい瞳で千早を見つめた。
「ほんとにやめてほしい?」
「え…あ、うん…」
千早はやよいの問いに反射的に頷いてしまう。
火照った身体は指を、それ以上の刺激を求めていたが肯定するのは怖かった。
「じゃあ、名前で呼んで? そんでキスしてくれた許してあげる」
やよいはゆっくりと指を引き抜いて千早の反応を待った。
千早は恥ずかしそうに俯いて、口の中で何かごにょごにょしている。
普段気丈な彼女からは考えられない態度だ。
「ほらほらー早くしないとまたしちゃうぞ?」
焦れたやよいがパンツの上をつーっと指でなぞった。
千早の身体が小さく反応する。
「や…やよい…くっ」
ぎりぎり聞き取れるくらいの声が漏れた。

慣れていないからか、顔は俯いたまま赤く染まっている。
「うんうん、でーキスはー?」
やよいが満足したように頷き、千早の頭を撫でた。
さらさらの長い髪を掬う。
ぞくっとした感触が千早を急かす。
髪を撫でる行為はそれだけで快感になるときがあった。
今の千早がまさにそれだ。
このまま続けられたら、おかしくなってしまうかもしれない。
それでもいいかもしれない。
やっぱりいけない。
千早の頭の中で思考が爆発する。
彼女意を決したように顔をあげると、やよいを真っ直ぐ見つめた。
やよいの手がちょうど首筋のあたりで止まる。
千早は少しだけ上体をあげると目をつぶり素早くキスをした。
唇を重ねすぐ離す。

「えーこれだけー」
やよいが抗議の声を上げる。
「さっきだって、いっぱいしたでしょ。これだけ」
「んーそっか。うん、いっぱいしたもんね」
やよい無理やり気味に自分を納得させた。
このまま続けたい気持ちもあったが、それは何かいけないことのような気がしたからだ。
「じゃかえろっか」
彼女は笑って、千早に手を差し出す。
「うん。遅くなってしまったから、タクシー呼びましょう」
千早もつられて笑うとやよいの手を取る。
アイドルとして無理のあるダイエットをした二人だが、身長差があるぶん千早のほうが力が強い。
なんとか支えきると、携帯電話を取り出してタクシーを呼ぼうとする。
「あわわ、だめだよ、タクシーなんてもったいないよー」
貧乏性が身に染み付いているやよいが慌てて止めようとする。
千早は笑って首を横に振ると携帯から顔を離して、
「やよいはやっぱり、もう少しアイドルとしての自覚持ったほうがいいよね」
とだけ言った。
しばらくしてプロダクションの前に一台のタクシーが止まる。
二人はタクシーに乗り込むと行き先だけを告げ、ともすればバカップルに見られてしまうくらいじゃれあっていた。


やよい:千早さん・・・真っ赤になってかわいー♪ 動画 アダルト動画 ライブチャット